Dovecotでメール受信サーバを作ろう!
ここでは、Dovecotのインストール手順を掲載しています。
Dovecotとは…?
Dovecotはオープンソースで開発されているメール受信用サーバ(POP/IMAPサーバ)です。
POPとはPost Office Protocolの略で、メール受信のときに使われるルールのことです。サーバに届いたメールをメーラーにダウンロードして読むため、基本的に1台の端末でしかメールを読むことができません(メーラーの設定で、サーバにメールを残しておくことも一応可能です)。
IMAPとは、Internet Message Access Protocolの略で、POP同様メール受信のときに使われるルールのことです。POPではメールをダウンロードしましたが、こちらはサーバ上にメールを残すため、多数の端末でメールを読みたい場合に便利です。
POPでの受信を前提としたサーバでは1人当たりに割り当てられるメールサーバの容量があまり多くない場合があります。そのため、メールをサーバに残す設定にしているとすぐ容量がいっぱいになってしまい、新規にメールを受信できない…となる可能性があります。IMAPはサーバ内にメールを残すことが前提なのでその分割り当てられる容量も多い場合がほとんどです。
メールを読む端末の台数やサーバの容量など、各自環境に合わせて選択してください。
Dovecotのインストール
[root@co ~]# yum -y install dovecot
Loaded plugins: downloadonly, fastestmirror, security
Loading mirror speeds from cached hostfile
* base: www.ftp.ne.jp
* extras: www.ftp.ne.jp
* updates: www.ftp.ne.jp
base | 1.1 kB 00:00
extras | 2.1 kB 00:00
updates | 1.9 kB 00:00
Setting up Install Process
Resolving Dependencies
--> Running transaction check
---> Package dovecot.x86_64 0:1.0.7-8.el5_9.1 set to be updated
--> Finished Dependency Resolution
Dependencies Resolved
================================================================================
Package Arch Version Repository Size
================================================================================
Installing:
dovecot x86_64 1.0.7-8.el5_9.1 updates 1.7 M
Transaction Summary
================================================================================
Install 1 Package(s)
Upgrade 0 Package(s)
Total download size: 1.7 M
Downloading Packages:
dovecot-1.0.7-8.el5_9.1.x86_64.rpm | 1.7 MB 00:00
Running rpm_check_debug
Running Transaction Test
Finished Transaction Test
Transaction Test Succeeded
Running Transaction
Installing : dovecot 1/1
Installed:
dovecot.x86_64 0:1.0.7-8.el5_9.1
Complete!
Dovecotの設定
POP、IMAP両方に対応したサーバの構築も可能ですが、今回はIMAPに対応したサーバを構築します。
[root@co ~]# vi /etc/dovecot.conf
#protocols = imap imaps pop3 pop3s
↓
protocols = imap imaps
#login_process_size = 64
↓
login_process_size = 64 ※32bit版では設定不要
# <doc/wiki/MailLocation.txt>
#
#mail_location =
↓
mail_location = maildir:~/Maildir
Dovecotの起動
[root@co ~]# /etc/rc.d/init.d/dovecot start
Dovecot Imap を起動中: [ OK ]
[root@co ~]# chkconfig dovecot on
[root@co ~]# /etc/rc.d/init.d/dovecot start
dovecot 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
メール用ユーザの追加
今回はメールの送受信に、CentOSのアカウントを使用します。SSHにログインしない形でメール受信用のユーザアカウントを作成しておきます。
[root@co ~]# useradd -s /sbin/nologin test
[root@co ~]# passwd test
Changing password for user test.
New UNIX password:アカウントパスワード
Retype new UNIX password:パスワード再入力
passwd: all authentication tokens updated successfully.
メールサーバの設定は以上で完了です。
ルータのポートマッピング
ブロードバンドルータにはファイアウォール機能が付いていて、初期状態では外部からの通信を遮断しています。ポートマッピング(ポート開放)を行い、メールの送受信を可能にします。
使用するポートは以下の通りです。
- ・SMTP:25
- ・POP:110
- ・IMAP:143
メーラーの設定
実際にメールの送受信を行ってみたいと思います。使用するメーラーはWindows Live メールです。
設定が終わったら、自分自身へのメール送受信、外部とのメール送受信のテストを行い、正しく動作するかを確認してください。
不正中継拒否テスト
構築したメールサーバを利用して、メールの不正中継が行われないかをテストします。
まずは、RBL.JPにアクセスします。
※RBL.JPは2017年9月でサービス提供が終了しているため、現在はチェックができません。
今回新しく登場したコマンド
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