Rocky Linux 10の初期設定をしよう!
インストールが終わったら、まず始めにやっておくべきことがあれこれとあります。
ここでは、Rocky Linux 10の初期設定について掲載しています。
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環境整備
まずはRocky Linux 10の環境を整えましょう。最初に入れておきたいソフトウェアやアップデートなどを行っていきます。
EPELリポジトリの追加
EPELというFedoraプロジェクトによる外部リポジトリを追加することで、Rocky Linuxの標準パッケージで用意していないパッケージもインストール出来るようになります。
[root@rl10 ~]# dnf -y install epel-release
インストール済み:
epel-release-10-6.el10_0.noarch
完了しました!
純正のパッケージとの競合を避けるため、普段は無効にしておき、必要なときだけ有効にするようにします。
[root@rl10 ~]# sed -i 's/enabled=1/enabled=0/g' /etc/yum.repos.d/epel.repo
dnf-automaticのイントール
もし、「勝手にアップデートされるのが嫌だ」、「アップデートは自分でやらないと気が済まない」という方は、この作業を飛ばして次へ進んでください。
Rocky Linuxにも様々なアップデートがあります。"dnf-automatic"は自動でアップデートを行ってくれるプラグインです。
dnf-automaticは決められた時刻(デフォルトでは午前4時頃)に起動し、アップデートの確認が終わったら終了するので、メモリ領域をいつまでも消費している、ということはありません。
[root@rl10 ~]# dnf -y install dnf-automatic
インストール済み:
dnf-automatic-4.20.0-12.el10_0.rocky.0.1.noarch
完了しました!
インストールしただけでは動かないので、実行しましょう。
[root@rl10 ~]# sed -i 's/apply_updates = no/apply_updates = yes/g' /etc/dnf/automatic.conf
[root@rl10 ~]# systemctl enable --now dnf-automatic.timer
Created symlink '/etc/systemd/system/timers.target.wants/dnf-automatic.timer' → '/usr/lib/systemd/system/dnf-automatic.timer'.
サービス有効化の際に"--now"を付けると、有効化と同時にサービスを実行することができます。
[root@rl10 ~]# systemctl status dnf-automatic.timer
● dnf-automatic.timer - dnf-automatic timer Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/dnf-automatic.timer; enabled; preset: disabled) Active: active (waiting) since Sun 2025-06-22 18:45:24 JST; 20s ago Invocation: 5f4cf8928da14ca889d34b7ced94880e Trigger: Mon 2025-06-23 06:55:15 JST; 12h left Triggers: ● dnf-automatic.service
セキュリティの設定
セキュリティの設定をします。
アップデート
まずはRocky Linuxをアップデートします。この作業は時間がかかる場合があります。みかんでも食べながらまったり待ちましょう。
[root@rl10 ~]# dnf -y update
アップデート後、一度再起動しておきましょう。
[root@rl10 ~]# reboot
SELinux
CentOSにはセキュリティ対策としてSELinuxというものが用意されています。SELinuxを適切に設定することでより強固なサーバを構築することができるのですが…設定が結構やっかいです。
よって、今回はSELinuxを無効にしておきます。
[root@rl10 ~]# getenforce
Enforcing
[root@rl10 ~]# setenforce 0
[root@rl10 ~]# getenforce
Permissive
"Permissive"と表示されれば、SELinuxが無効になっている状態です。
このままでは、再起動すると設定が戻ってしまうので、再起動後も有効になるよう設定する必要があります。
[root@rl10 ~]# sed -i 's/SELINUX=enforcing/SELINUX=disabled/g' /etc/selinux/config
VMware Tools(VMware製品を使用している場合のみ)
VMware PlayerなどのVMware製品で仮想化している場合、VMware Toolsをインストールすることで動作が速くなることがあります。
今回はオープンソースで開発されているVMware Tools互換の「Open VM Tools」をインストールします。
Open VM Toolsのインストール
Open VM Toolsは標準のリポジトリに含まれています。
[root@rl10 ~]# dnf -y install open-vm-tools
インストール済み:
dbus-tools-1:1.14.10-5.el10.x86_64 fuse-common-3.16.2-5.el10.x86_64
fuse3-3.16.2-5.el10.x86_64 libdrm-2.4.123-1.el10.x86_64
libmspack-0.10.1-0.14.alpha.el10.x86_64 libpciaccess-0.16-16.el10.x86_64
libtirpc-1.3.5-1.el10.x86_64 libtool-ltdl-2.4.7-13.el10.x86_64
libxslt-1.1.39-7.el10_0.x86_64 open-vm-tools-12.5.0-1.el10.x86_64
pciutils-3.13.0-5.el10.x86_64 tar-2:1.35-7.el10.x86_64
which-2.21-43.el10.x86_64 xmlsec1-1:1.2.39-3.el10.x86_64
xmlsec1-openssl-1:1.2.39-3.el10.x86_64
完了しました!
VMware Toolsインストール後、念のため再起動しておきましょう。
[root@rl10 ~]# reboot
続いて、一般ユーザーの作成を行いたいと思います。
参考にしたサイト様
今回新しく登場したコマンド
- dnf
- sed
- vi
- systemctl
- reboot
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